探偵のイメージ
私たちにとって「探偵」というと、いくつかの固定されたイメージがあると思います。たとえばかつて文豪・江戸川乱歩が小説に再三登場させた明智小五郎や、同じく横溝正史の金田一耕助などがその典型でしょう。
あるいは、海外に目を向ければシャーロック=ホームズなどもすぐにイメージできる名探偵です。
そんなところから、「探偵」というだけで、「やせ形の中年男性」のイメージがあり、端正な顔立ちで非常に頭が切れそうな相貌をイメージしやすいようです。
しかし実際のところ、そうしたイメージとはかなりかけ離れているのが、我が国の実際の探偵さんです。
というのも、まずは年齢からして大きな隔たりがあります。
探偵という仕事は、かなり辛抱強く、また、体力が必要になりますので、比較的若い人が多いというのが正直な印象です。
そして、男性だけではなく、女性の探偵さんは意外なほどたくさんいるのです。
このことが、逆にいい意味でのカムフラージュになっていると考えられますし、実際何かと好都合のケースが多いのです。
ただ、探偵事務所に相談にいくユーザー側からすると、見た感じがずいぶん自分の中のイメージから逸脱しているために、少々戸惑うところが大きくなってしまうようなケースも生じるようです。
このへんは、若い探偵さんや女性の探偵さんを起用するデメリットとなり得ます。
ただ、どんな年齢でもどんな風貌でも、探偵としての結果さえ出してくれれば基本的にどんな探偵さんでもかまわないというのが、ユーザーにとって重要なことです。