個人情報を知らない場合の調査
探偵事務所に何らかの調査を依頼する場合、ベストの条件は、「名前、住所、電話番号、勤務先」といった個人情報をすべて提示していただけるというケースです。
そういった情報が提供されたことを前提として、その個人について何らかの調査をするというのは、探偵事務所側からすると、非常に調査がしやすいことになります。
もちろんそれだけスピーディーに調査レポートを作成することができますし、それだけ費用面で節約できることになるのも間違いありません。
ただ、そうした部分に影を落とすようになってきているのが、「個人情報保護法」です。
やはり、依頼人としても、そうした個人情報を安易に提示することをためらう人が増えてきているというのが現状です。
確かに、いくら調査であると言っても、個人情報を第三者に公開するのは、基本的にタブーですから、そこに逡巡するのもよく理解できます。
ただ、探偵事務所側からすると、そういった情報が大きな手掛かりになっているということは疑いようのない事実です。
もちろん、提示していただいた個人情報はすべて保護されますので、情報提示によって依頼人が不利になるようなケースは絶対に起こりません。
そのあたりをどう判断すべきかという点に関しては、すべて依頼人の裁量によりますが、個人情報が提示されない場合には、それなりに経費がかさんでしまうことも当然想定されると言わなければなりません。
正直言って、探偵業からすると、この「個人情報保護法」という法律は、いろいろな面で大きな障害になっています。